透析について

 

透析療法とは

透析療法とは、人工的に血液中の余分な水分や老廃物を取り除き、血液をきれいにする働きを腎臓に代わって行う治療法です。
透析療法には、血液透析と腹膜透析があります。

●血液透析

腎臓の機能が悪くなった際に、その機能の代わりとして血液を体外に取り出し透析機器を介して血液を浄化し、体内に戻す治療法です。
1回の治療は約4~8時間、週に3回実施します。
血液透析を受けるためには、シャントという血液を体外に取り出す血管を作製しておく必要があります。
また、血液透析だけでは腎機能をすべて代行することは困難なため、食事療法や薬剤での治療を合わせて行います。

●腹膜透析

腹膜透析が、ご自身の体内の腹膜を利用して行う方法です。
腹腔内に透析液を入れて、腹膜を介して血液中の老廃物や水分の除去を行います。
腹膜透析を受けるためには、腹部にカテーテルを入れる手術が必要です。
血圧の変動が少なく体への負担が抑えられることや、通院が月に数回と自由度の高い生活を送ることができるなどのメリットがあります。

 

当院で行う透析療法

当院での透析は長時間透析とオンラインHDFを基本としており、腹膜透析にも対応可能です。
患者さまのライフスタイルや環境に配慮し、ご希望にもできる限りお応えしたいと考えておりますので、お気軽にご相談ください。

当院で行う透析療法
●オンラインHDF

血液浄化療法の一種であるオンラインHDFは、血液透析(HD)と血液ろ過(HF)のメリットを合わせた治療法です。血液透析に加えてろ過を行うことで、透析だけでは除去しにくい中分子や低分子量たんぱく質を取り除くことができます。
オンラインHDFとは、高度な管理のもとで作製された超純水透析液を用いる必要があります。当院では、徹底した水質と衛生管理のもとで厳重な透析液浄化に取り組み、不安なく透析療法を受けていただける環境づくりに努めております。

●長時間透析

当院では6時間以上の長時間透析にも可能な限り対応しております。
長時間透析は週3回、1回6時間以上の血液透析を行う方法です。腎臓は1日24時間働いているため、その働きを代用するには短時間の透析では十分とは言えません。長時間透析では十分な透析時間を確保し、十分な毒素の除去と緩やかな除水を行っていくことが可能になります。

4時間や4時間半など短時間での透析を希望される場合には、個々に対応させていただきます。

●夜間透析

お仕事や学業と透析療法との兼ね合いでお悩みの方や、遅い時間での透析療法を希望される方にもご利用いただけるよう、夜間透析を行っております。
夜間でも可能な限り長時間透析を行えるように配慮しておりますので、ご希望がございましたらご相談ください。

 

治療の流れ

1. クリニックへ到着後、必要に応じて着替えや手洗いなどの準備を行ってください。

2. 体内に溜まった水分量を計算するため、体重測定をしていただきます。

3. 血圧測定を行います。

4. 透析を開始します。透析療法は平均4時間程度行います。
  透析室にはベッドに設置したテレビやWi-Fi設備があり、長時間を過ごされる患者さまの負担軽減のため配慮しています。

5. 透析終了後は体調のチェックを行い、再度体重や血圧測定を行います。体調に問題なければ透析は終了です。

 

日常生活での注意点

透析療法を続けていただくためには自己管理が大切になります。
自分らしい透析生活を築くために、普段の生活でご自身の状態をコントロールしていきましょう。

●体重管理

生活や仕事をするうえで症状などがなく、体調がいいと感じられる体重を維持しておきましょう。
そのためには飲水量や尿量が大切ですが、食事療法による水分や塩分の管理が必要です。

●食事管理

カロリー、水分、糖分、カリウム、リンなどを調整し、バランスのとれた食事を心がけましょう。

●適度な運動

透析に身体が慣れてきたら、無理のない範囲で身体を動かしていきましょう。
適度な運動は体力や筋力を保ち、健やかに生活するために大切です。

●内服管理

薬の目的をしっかりと理解し、決められた時間と量を守って服用しましょう。

●シャント管理

毎日シャントの状態を観察し、聴診器や指などで触れて血液が流れていることを確認してください。
異変がある場合はすぐにスタッフへご相談ください。

 

設備紹介

透析室

現在12床の透析ベッドが稼働中です。

透析ベッド

各ベッドへのテレビ設置、Wi-Fiも備えております。

透析監視装置

全台オンラインHDF施行可能な透析監視装置を導入しています。

透析液管理システム

徹底した水質と衛生管理のもとで厳重な透析液浄化を行います。

更衣室

更衣室には鍵付きのロッカーもご用意しております。

透析患者さま用出入口

一般外来と別に出入口を設け、感染症対策を行っています。

 

よくある質問

Q 車いすでも利用できますか?

当院はバリアフリー環境に対応しております。できる限り段差をなくし、通路や各部屋もゆったりとしたスペースを設けておりますので、車いすやお身体の動きに制限がある方にもお越しいただきやすくなっております。

Q 着替えをする場所はありますか?

更衣室をご用意しておりますので、衣類をご持参いただき院内で着替えていただくことが可能です。
更衣室には鍵付きのロッカーもございます。

Q 感染予防のためにどんな対応をしていますか?

透析療法を受けられている患者さまは免疫力が低下しやすくなっていることから、感染症への注意が特に必要です。
一般外来とは別の入り口を設け、透析を受ける患者さまの感染予防に加えてプライバシーにも配慮しております。

Q 透析を開始したいのですが

当院での透析療法をご希望の方は、現在腎不全にて通院・入院されている医療機関へ、当院にて透析療法を行いたい旨を担当の先生へお伝えください。

Q 他院からの転院を希望します

他の医療機関からの転院を希望される場合にも対応いたします。
現在透析を行っている施設からの資料(診療情報提供書、透析記録など)が必要となるため、ご希望の方はまず当院へご相談ください。